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!!特別企画!!連載コラム『別の銀河系から』

第一回『日疋士郎の演劇と神楽坂』

平松南(地域誌「神楽坂まちの手帖」編集発行人)



作者で演出家の日疋士郎さんとは、一昨年神楽坂で初めて出会った。神楽坂上のディープラッツで作演出の「みずうみ」を拝見したが、わたしは、はるかかなたに逝ってしまった母親の胎内に回帰したような心地よさと、宇宙の深遠を浮遊しているような無重力な神秘さと美しさに魅了され、とてもこころがみたされて、あたたかい胸を体内に感じながら帰路についたものだった。
その後わたしが経営する神楽坂下のカフェで面談する機会があり、日疋さんにわたしは、自身が経営するカフェの三階で劇の公演をやりませんかと誘ってみた。しばらくしてから、では秋にさせ ていただきます、と返事が舞い込んできた。
わたしの夢は神楽坂での小劇場経営である。そこで小劇団や自主映画を自主公演するのが、出版事業の次に夢見ている目標であるり、さらには映画制作もその先にあるひそかな夢である。
日疋さんのカフェ公演は、日疋さんにとっては、現実の神楽坂のカフェに、昭和初期の空想のカフェを繰り出すという意欲的な試みだったが、戯曲の中に出てくる神楽坂の外堀や路地などに、わたしは地元民として感激しただけでなく、劇が時空間を越えてわたしを連れ出してくれた昭和の時代にしばし浸って居心地がよかったのである。
日疋さんの戯曲の言葉が大好きである。また、宇宙遊泳のように流麗な自由さにも魅せられている。
今度の公演はシアターイワトだが、また神楽坂下のわたしのカフェで公演をお願いしたい。

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(C) Kazuyuki Matsumoto

関連公演:
LinkIcon『敬ヒタテマツル貴方様ヘ…』
LinkIcon『みずうみ』

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ドトールコーヒーショップ飯田橋神楽坂店
平松氏が経営されている『ドトールコーヒーショップ飯田橋神楽坂店』さんです。
ご厚意により、 小公演『敬ヒタテマツル貴方様へ……』で、スペースをお借り致しました。
カフェの中に空間を創るという新たな試みは、多くのお客様からご好評をいただきました。